ベンチスタッフが新体制に変わり、また6年生が卒団した事で、現在の5年生以下には新たなポジション争いが勃発するハズ… なのですが、現在は特に守備力の面で個々の適正を再確認しつつ、強化を図る時期の様です。
拙の息子は、つい半年前までは「内野手なんぞあり得ない」と半分諦めの発言をしていましたが、チーム練習でちょっとしたコツを教わると、「内野手も面白いね〜」と180度異なる言葉を発する様になりました(笑) これからですからね、みんな頑張ってほしいです。
ところで、息子に「なんで内野手が嫌だったのか」を訊ねてみたところ、返って来た答えが「ショートバウンド、イレギュラーが難しい」という事でした。チーム内ではまず基本的な捕り方を学びます。殆どの選手は、その形を守ろうとしてノックを受けている様に見えます。それは正しい事だと思うのですが、休みの間連合チーム(宮前区のチームからの選抜メンバー)の動画を観ていて1つ気になった事があります。そもそも守備の上手い子って、「ボールを捕りに行っているな」と感じました。大抵の選手は、フライであれば、落下点さえ掴めればグラブにボールを収める事は出来ます。でも、ゴロやバウンドの練習となると、選手の力量に差が出て来て、大抵の選手は捕りに行くそぶりを見せている様にしか映らないのです。そう、途中で諦めてしまうのです。では、なぜ途中で諦めるのか…
この場では、「ある一つの仮説」と表現しますが、見るという行為には、じっと見る(凝視する)のと、目で追う(探す)の2通りがあると思います。上手い選手は後者で、ボールを感じながら探してます。捕り方? いえいえ、その前に「イイ場所に行けないと意味ないじゃん」という感覚でボールを追ってます。これをやらずに、1000本ノックを受けても、捕り方を覚えるだけで100%捕れる様にはならないのかなと感じました。そうなると、いつまで経っても1球のミスで痛い目にあう事は減らないのかなと… 大人は、その1球をしっかり感じてほしいと言いますが、子供達には(本当の意味で)感じていないと思いました(笑)
恐らくですよ、「バッチ、コ〜イ」と言いながら、打球が自分のところに飛んで来てほしいと思っている選手は、殆どいないと思うのです。三振で1アウトにしてくれればとか、どこか違うところで1アウトにしてくれれば、これほどラクな事はありません。これが本音だと思います。ですが、守備についている限り、いつかは分からないけどボールは飛んでくるものです。打球への怖さは、一生なくならないと思いますし、これからどれだけ上手くなっても怖いという思いは持ち続けるハズです。だから、「怖いという思いを少しでも小さくする」様な事を考えれば良いのかなと… 現時点では、ボールが落ちてくる場所でしか自信を持って捕れないんですね。ただ、そこだけは自信を持って捕れるし、グラブからボールが落ちたら、形が悪いという事が初めて理解出来るんだと思います。
だから、拙の息子には、「捕れる場所をもう1つ増やそう」と言って、お遊びでわざとショートバウンドを捕る練習を始めました。まずは、形には拘らずにボールを探しにいく感覚を掴んでもらい、そこから求める形があれば、週末の練習で教わる様に割り切りました。そろそろ、俊敏性を養いたい時期でもありましたし、こちらからすれば一石二鳥です。ノッカーは、バットを持たずとも手投げで対応出来ます。実際に試すと、不思議なもので、10球あればすぐに慣れてきます。このショートバウンドから、逆シングル → イレギュラーと、あくまで遊び感覚で進めていこうと思います。目的は、「ボールを探す」という1点だけです。ただですねぇ、息子は年末年始に体調を崩し、その先の効果が確認出来ていません…
まぁ、拙の独り言なんですけどね…