米ペンシルバニア州ウィリアムズポートで開催中のリトルリーグ・ワールドシリーズは、ここ最近5年連続で4回決勝戦に進んだ日本代表が初戦と敗者復活ラウンド初戦で連敗を喫し、トーナメントから敗退したそうです。今年は、日本代表としての調布リトル(東京)が出場しました。カナダ代表のハスティングス・コミュニティ・リトルリーグに4-10で敗れたのですが、日本代表チームが初戦で敗れるのは、1965年以来51年ぶりのことだったとか…
さらに、敗者復活ラウンドでは、カリブ代表のキュラソーと対戦したのですが1-2で惜敗します。
大会規定では、2敗したチームから敗退するダブルイリミネーション方式が採用されているため、調布リトルの敗退が決まりました。日本代表は過去10度優勝経験を持ち、昨年は東京北砂リトルが、また2012年には同じく東京北砂リトルが、早稲田実業の新主将となった清宮幸太郎選手を擁して世界一に輝いています。
それにしても、キュラソーのバッターは素晴らしいスイングをしています。リトルというカテゴリーから察すると、小学校6年生だと思うのですが、バッターボックスでフルスイングができるのは大きな魅力です。主審でバッターボックスの後ろで見ている限り、引っ張るつもりでフルスイングできる選手は、ミスショットが少ない様に映ります。カウントによって、またベンチからのサインで逆方向を意識してスイングする時や、外角のボールをカットする時、ほとんどの選手のスイングスピードは明らかに遅くなります。引き付けるという意識よりも、恐らく当てに行く意識が上回るからだと想像します。引っ張るとファールにしかならない選手は、スイングがまだ出来上がっていないとか、タイミングの取り方に問題があるということは理解します。でも、先日の女子チームの試合で感じた事があります。内野の頭を超えるライナー性の打球を放っている選手達は、スイングにまだ難があると感じつつも、バットに当てに行くことはせず、彼女達なりに引っ張る気持ちがよく伝わってきました。子供達がバッターボックスで気持ちを前面に出すためにすることは、まず引っ張る意識だと思うのです。
試合で引っ張れる様に、まず素振りからフルスイングを心掛けてください…