「このタイトル、なんのこっちゃ?」と思われましたよね? 実は、昨晩CSチャンネルのプロ野球ニュースを観ていたら、珍しい記録が判断されたと解説する場面がありました。MCを担当する野球解説者も一瞬混乱した位なので、非常に珍しいことだった様です。こちらが、問題のシーンです。(0分38秒後あたり)
1アウトランナー満塁、バッターの打球はセンター秋山選手の元へ…
捕球をしても3塁ランナーのタッチアップには充分な飛距離でしたが、秋山選手がボールを持ち替えようとした時に、グラブからこぼれてしまいました。3塁ランナーはこれを観て、まずホームインします。この後、秋山選手からの返球をキャッチャーが素早く2塁に投げるのですが、1塁ランナーは外野フライと思い込み、一旦1塁に戻ってから進塁したため2塁でタッチアウトとなりました。
バッターに対する記録は、「センターゴロ」で1塁ランナーがアウトとなるハズです。
この動画で実況は「センターゴロになった様だ」と解説していますが、公式記録は「犠牲フライ」となりました。また、守備に対する記録は「センターのエラー」となりました。なぜ、その様な判断に至ったかを改めて調べてみました。
バッターに対する「犠牲フライ」の記録判断は、公認野球規則10.08(d)(2)に規定があります。
10・08 「犠牲バント・犠牲フライ」
(e)犠牲フライの記録。
無死または1死でバッターが飛球またはライナーを打って、外野手または外野の方まで廻り込んだ内野手が、
(1)捕球した後、ランナーが得点した場合。
(2)捕球し損じたときにランナーが得点した場合で、仮にその打球が捕らえられていても捕球後ランナーは得点できたと記録員が判断した場合。
には、犠牲フライを記録する。
「付記」捕球されなかったのでバッターがランナーとなったために、野手が他のランナーをフォースアウトにした場合も、本項(2)にあたるときは、犠牲フライを記録する。
「注1」ファウル飛球の場合も、(1)にあたるときには、犠牲フライと記録する。
バッターの打席記録が「犠牲フライ」になれば、「打数」にカウントされませんので打率は下がらず、「歓迎される」判断となります。この章では、「犠牲バント」についても規定が設けられていますので、気になる方は、この週末にチームで常備している公認野球規則2015をご覧になってみてください。それにしても、犠牲フライを打ったランナーが1塁に残るというのは、ルール的にもちょっと微妙な気がします。
ところで、フォルコンズの公式記録員は、有志の母達が担当しています。今回の様な場面、普段から一生懸命プレーしていないと、大岡裁きで「センターゴロ」にされてしまうかも~(怖)
まぁ、拙の独り言なんですけどね…