投手分業化と言われて久しい野球界において、クローザーにつなぐ役割(中継ぎ)としてセットアッパーというポジションを確立し、今シーズン日本記録となる7年連続60試合以上登板を果たした、山口鉄也投手を紹介します。
横浜市神奈川区に生まれ、小学校1年生から野球を始めた彼は、中学校では軟式野球部に所属していました。3年時にはエースとして、全日本少年軟式野球大会ベスト4進出を果たします。横浜商業高校3年生の夏は、エースとして神奈川県大会ベスト8に進出するも、甲子園出場は叶いませんでした。高校3年生当時の投げっぷりですが、現在の面影は全くありません。
高校卒業後は大学に進学をする予定でしたが、MLBダイヤモンドバックスから誘いを受け、入団テストに合格しマイナー契約に漕ぎ着けます。マイナーリーグのミズーラ・オスプレイで4年間プレーしますが、シングルAにすら一度も昇格できなかったため帰国を決意し、2005年10月、横浜ベイスターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの入団テストを受けます。両球団とも不合格に終わるものの、最後に受けた読売ジャイアンツの入団テストで合格すると、同年のドラフトを通じ育成選手としてジャイアンツに入団します。
2年目に、支配下選手に登録され見事1軍昇格を果たします。翌2008年にはセットアッパーとしてフルシーズンを1軍で過ごし、2桁勝利をおさめたことが評価され、育成選手枠出身選手として初の新人王を受賞します。次の動画は現在の投球フォームですが、高校卒業後も色々と模索を続けて、今に至ったのだと思います。
今シーズンは、通算200ホールドを達成し連盟表彰されました。投手の表彰項目として、これまでは勝ち星やセーブなどはありましたが、中継ぎ投手に与えられるホールドは、全く規定がありませんでした。今回、山口の記録達成が契機となり新たに表彰項目に加えられたことで、球史に名を残したことになります。
山口投手といえば、怪我が少ないという印象です。少なからず、プロで長く活躍している投手は、理にかなった投げ方を追求し、アイシングなどの体のケアに人一倍時間を費やしていると想像します。
投げ方を学ぶ過程で、お気に入りの選手がもしいたとしたら、少しでもマネをしてみることで飽きのこない自主練になるような気がします。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…