厳しい練習とは

どのスポーツでも厳しい練習となると、厳しくしているのは「監督やコーチ」という指導者だと思われている方は、殆どだと考えます。小学生達が、自発的に練習メニューを考えたり、自分を追い込むという術を知らないことがあるのも、その背景にはあります。

さて、フィギュアスケートの羽生結弦選手が、CMで語った言葉が印象的だったので、一度聞いてみてください。

出来なかったら、
出来るまでやる。
出来るようになったら、
完璧に出来るまでやる。
完璧に出来るようになったら、
何度でも完璧に出来るまでやる。

そういう想いで練習をしていると、結果的に端から見れば厳しい練習に映るのかもしれません。当の本人は、厳しい練習をしてきたから自分を信じれるようになったわけではなくて、何度でも完璧にできるまでやってきたから自分を信じれるようになった。そう考えると、厳しくしているのはコーチではなくて、自分に対してとなれば、できるプレーは必然的に増えていきます。

厳しい練習は、グランドでなくてもできます。選手達にとっては、監督・コーチから叱られることよりも、体力を必要とする練習が一番厳しいと映ります。でも、それは大人が考慮して時間配分をしていますので、実際はホンの数分程度です。最近のキャッチボールでも、5分で疲れを感じるように、下半身を使うことをテーマに挙げていますが、それも一例ですね。
例えば、守備練習において、

1日練習で、一体何球ボールに触ったか、数えたことはありますか?

練習スペース、ノッカーの数、守る選手の数によって、全て均等にボールに触れることはかなり難しいと考えます。
では、この動画をみてください。3分間で80球近くボールを触っています。

これなら、朝練や平日練習で、たった10分しか練習する時間がなくても、工夫次第で数をこなすことができると思いませんか?これを厳しい練習に感じるかどうかは、受け取り方次第です。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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実力を発揮する

学童野球において、対戦相手に負ける典型的なパターンは、自滅だと考えます。野球は点取り合戦ですから、失点をしなければ負けないわけです。そこで、チーム作りとして守備力向上を目指すところから始めます。それでも、格上のチームに全く歯が立たない試合もありますが、フォルコンズだけに限って言えば、年間に数えるほどにまで減っています。チームを率いるベンチスタッフや、固唾を呑んで試合を見守るコーチ達も、「普段の練習でしてないことを、試合ではできるわけがない」と充分に理解しながら、普段の練習に打ち込んでいるのです。

ですが、選手達はいざ試合となると…
「相手打者が打ちそうだから、もっと速いボールを投げなきゃ」
「相手投手のボールが速いから、もっと鋭くスイングをしなきゃ」
と普段以上の自分を出そうと無理をしてしまいます。

まず、こうなってしまうと力んでしまいます。
加えて、~しなきゃという精神状態は、集中力が落ちているサインですね。

今回のテーマである、実力を発揮するというのは、持ってる力を出すことなのです。持ってない力を出すことは、実力発揮ではありません。
ここで、比較対象を例に挙げてみます。格下のチームと試合をした時、何もしてないのに相手が勝手にミスをしてくれることってありますよね?
この時の相手チームは、確実に無理をしているから、ミスが増えていると考えてみてください。選手達にとってみれば、単純に下手だからとか、試合経験が少ないからと感じるだけなのかもしれません。自分の精神状態をよい方向に導く目的として、自分達から観てどう相手が映るかを、共有したり話し合った方がよさそうです。

では、実力を発揮するために何をすればいいか?それは、できることをするだけです。そのためには、練習の場で様々なチャレンジしてほしいですね。あまり自信がなくても、試合形式の練習や実際の試合に出ることがあれば、まず自分のできることに集中して、1つ1つのプレーを大事にするだけです。そうすれば、その時の実力を最大限発揮できるようになると考えます。

もし、できることを指折り数えたら少ないなと実感するのであれば、2月までできることを増やして行きましょう!

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