塁審のフォーメーション

今日は、ジャビットカップ宮前予選会1回戦が3会場で実施されました。

公認審判は、連盟主催試合があると、朝7時に第一公園へ集合し、ライン引きなどのグランド整備を行います。外野のネット張りは、試合を行うチームからお父さんコーチが行っているのです。グランド整備が終わると、朝礼が行われ、各試合の割当てがされます。
拙の場合は、新任ということに加え、現役選手父という立場ですので、フォルコンズの試合が行われる会場に割当てられる様、配慮戴いております。そのお陰で、持ち込んだカメラでの撮影も行えている状況です。

さて、5月に入ってから、毎週末何がしかの公式試合が第一公園で行われるため、審判服を身にまとう機会が増えました。と同時に、他チームの様子を試合前からじっくり観察できる様になりました。第1公園の審判控え席は、グランドよりも高い位置にありますので、気になる塁審の動きが立体的に確認できます。また、時折発せられるベテラン審判員のコメントに耳を傾けていると、静かにゆっくりと手招きされ、その輪の中に必ず入る様になってます。

審判員の方達は、子供がきっかけで始めた方がほとんどだと思いますが、コーチと同様にボランティアです。ジャッジの上達に並々ならぬ熱意をもっていますが、みんながみんな野球経験者ではありません。ルールの知識は当然として、4人でのフォーメーションのクオリティーを、いかに引き上げて行くかに腐心しています。特に、上位チームになると、際どいプレーが増えますし、打球の行方に対する1人の反応が遅れてしまうと、その他の審判の動き全体に影響を与えかねません。基本は、どのプレーに対しても、いかに一番良い位置に移動して確認するかが重要視されています。

チーム内で球審のできる資格が公認審判員であることが望ましいと聞きますので、「球審こそが究極のポジション」というシロウト考えがありました。ジャッジする頻度は、球審がどこよりも数多く行う位置におり、一番神経を使います。しかし、塁審ならではの奥深さがあることにも毎回驚かされます。冠大会や練習試合だと、球審で呼ばれることが多いです。そのため、塁審の細かな動きを知ったり、その動きを観てもらうには、第一公園にいるのが一番てっとり早いと考える様になりました。第一公園にいる時位、若葉マークをどこかに付けて、隅っこの方でジッとしてた方が、少しは気が楽になるのに思ってました。ですが、あの服を着て他の方と並んだ時点で、新任なのかどうかなんて傍目からは判りません。息子は、父以上のスピードで野球を学んでいることですし、拙も根拠のない度胸を武器に、色々と学んで行こうと思います。今日は、その動きを一端を知ることのできる、緊張感のある試合を経験させてもらいました。

拙は、一体どこに向かおうとしてるんでしょうね…

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