変えるべきところ

少し前に放映された番組のご紹介です。
2014年秋のドラフト会議で、京都大学初のプロ野球選手誕生と話題になった田中英祐投手をご存知でしょうか?
残念ながら、その3年後に戦力外通告を受けました。

11分11秒辺りからじっくりご覧きたいのですが、勢いだけで投げていた自分を変えるために、制球力を求めてフォーム改造に乗り出すのですが、それが思わぬ結果を招いてしまう様子を辿っています。
フォームというのは、目的があって積み上がっていくというか、最終的には自然と形になるものだと思っていました。プロ野球の投手が追い求める制球力と比べるのはおこがましいですが、ある程度ボールが投げられる様になった小学生選手が、さらなる上のレベルを求めて制球力を求めに行った際、結果的に投げるリズムまで崩してしまった例を、過去目の当たりにしました。
新たな取組みを始める時、例えば選手本人と指導する側との間で、変えるべきところの目的がしっかり噛み合っているかが重要だと感じます。ただ、全ての指導を受け入れようとしている選手なんかを観ていると、「そうしなきゃ、こうしなきゃ」と必死になる姿に大きな不安を覚えます。考えて取り組もうとする選手程、自分の身体を操る事自体にまだ苦労している様に映ります。今のままのフォームだと故障しかねないというケースは別にして、アドバイスや指導を求めてきた小学生相手には、「自然とそうなるんだから」と一言添える事を忘れずに接したいと思います。

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