先日、守備側が意思表示をする事で1球も投げずに四球となる申告制の敬遠が、日本球界でも来シーズンから導入される見通しであると報じられました。注目すべき事は、プロ、アマの統一ルールとして規則化されるという点です。適用そのものは、各団体に委ねられるそうで、高校野球は当面変更はしないと言われています。いずれにせよ、プロ側は来年1月10日に開催予定の規則委員会で最終的に判断するそうです。
この「申告敬遠」は、試合時間短縮などを目的に大リーグが2017年シーズンから導入されています。ベンチが敬遠を申告する事で、投手がボール球を4球投げる事なく、バッターは四球と扱われます。
プロ野球では過去の敬遠の際、試合の行方を左右する展開となったことが数多くありました。ドラマ性が損なわれる可能性があるなどと、議論が繰り広げられてきました。1990年にはクロマティ(巨人)、1999年には新庄(阪神)が敬遠球を打ってサヨナラ打。2017年もヤクルト―阪神戦(神宮)で、7回2死2・3塁の場面で、東京ヤクルト・ルーキ投手の敬遠球が暴投となり決勝点となったという記録が残っています。
ボールカウントによって、打者を歩かせるという戦術がありますが、こちらはそのまま扱われる様な気がします。
4球投げる事自体が無駄と考えば、確かに試合時間短縮に貢献できるのかもしれませんが、何というかとても味気なく感じます…