珍しいボーク1

このゴールデンウィークは、野球漬けの日々でした。そのためか、野球中継を観る時間もなかったのですが、プロ野球選手には珍しいボークが1日に2つ起こったそうです。
まず、読売ジャイアンツの内海哲也投手は、1塁にランナーがいるにも関わらず、ラインドアップからの投球を始めようとし、我に返ったのか慌ててプレートを外したのですが、時すでに遅しでした。では、なぜボークを取られたかといいますと、公認野球規則にはこう記されています。

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【公認野球規則6.02 『投手の反則行為』】 (旧8.05)
(a)ボーク
(1)投手板に触れている投手が、投球に関連する動作を起こしながら、投球を中止した場合。
ただし、プレイの必要があれば差し支えない。
【原注】
左投げ、右投げ、いずれの投手でも、自由な足を振って投手板の後縁を越えたら、打者へ投球しなければならない。ただし、二塁走者のピックオフプレイのために二塁へ送球することは許される。

自由な足である右足が、投手板の後縁よりも後ろに移動していましたので、打者への投球を中断したと判断されました。

続いて、ソフトバンクホークスの寺原隼人投手は、ランナーのいない2塁へ牽制球を投げようとして、ボークを取られました。

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【公認野球規則6.02 『投手の反則行為』】 (旧8.05)
(a)ボーク
(6)投手板に触れている投手が走者のいない塁へ送球したり送球する真似をした場合。
ただし、プレイの必要があれば差し支えない。
【原注】
投手が走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合、審判員は、それが必要なプレイかどうかを、走者がその塁に進もうとしたか、あるいはその意図が見られたかで判断する。
【問】
走者一塁のとき、走者のいない二塁に送球したり、または送球する真似をしたらボークか。
【答】
ボークである。しかし一塁走者が二塁に盗塁しようとしたのを防ぐ目的で、第一動作で二塁の方向に正しく自由な足を踏み出せばボークにならない。なお、投手が投手板を正規にはずせば、ステップをしないで送球してもかまわない。

寺原投手の場合は、1塁ランナーは1塁へ戻る仕草をしていますので、このランナーが2塁への盗塁を防ぐ目的で牽制球を投げようとしたのではなく、ランナーが2塁にいると完全に勘違いした様に見受けられます。

いずれの例も、ピッチャーを始めて間もない小学生選手へ向けた良い教材になったと思います。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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