寝る子は育つ

SNS上で書かれていた情報なのですが、男の子の平均的な身長の伸びのピークは13歳半、また骨密度の増加のピークはその半年程後だそうです。つまり、中学1年生になって背が伸び始め、あとから骨が強くなっていく選手が多いということになります。そのため、この時期にフィジカルトレーニングをして全力プレーだけを求めていると、他の選手に比べ故障の確率が高くなることを、大人はどこか頭の片隅に置いておく必要があります。この考えに沿って、6年生の夏以降に急激に背が伸びた場合、中学野球時代に勝負をするのは「平均的な選手には難しい目標となる」いう仮説が成り立ちます。そうなりますと、中学生時代は小学生の内に身体的な成長を遂げた子達だけが勝負になるということでしょうか?
小中学生の段階では、高出力トレーニングやプレーをなるべく控え、球技系特有の巧みさや基本動作を中心にトレーニングし、高校生以降で高出力のフィジカルトレーニングを始めた方が良い」という考えが、これから浸透していくと想像します。ただし、そうやって育てられた選手は、高校(甲子園)ではなく大学生(神宮)以降で、ライバルとの本当の勝負ができると割り切る必要も出てきます。
スーパー小学生と言われるほとんどの選手は 、背が高く身体の線も太く見えますから、学童野球の中で体格が優位に働くことは、ある意味致し方ありません。これからの野球人生に向けて、焦らずじっくり基礎技術を磨き、体力を付けていくことが最も大切だと考えます。
さて、「寝る子は育つ」ということわざがありますが、寝ることで身長が伸びるということは科学的にも正しい事実と言われています。「成長ホルモン」は、昼間の起きている時よりも、夜の寝ている時の方が多く分泌されるからです。

成長ホルモンの分泌

この統計データより、これから始まる本格的な真夏のシーズンに向けては、入眠後2時間はぐっすりと休める環境であることが、とても大切だということが判ります。アイシングやストレッチをし、リラックスした状態で、しっかり寝てください。夜更かしをして睡眠時間が短くなると、成長ホルモンの分泌が悪くなり、背の伸びも悪くなる可能性があります。

本格的な成長期は、これからです。まず夏休みは、早寝・早起きを心がけてみましょう!

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