ベースの踏み忘れ1

走塁練習に低学年選手が加わると、足の速さを除いて、秋から言い続けてきたことが浸透してきたように見受けられます。しかし、一生懸命走ろうとすればするほど、ベースの踏み忘れが生じます。無理に歩幅を合わせてベースの手前で減速する位なら、最初の内は踏み忘れがあっても良いのかな?と個人的には感じます。
さて、走者が塁を踏み忘れていたことを宣言できるのは、守備ベンチスタッフ(監督)となります。アピールがあって、塁審は初めてジャッジできる立場になります。アピールと書きましたが、実際にアウトにできるのは守っている選手となりますので、踏み忘れをしたと思ったのであれば、ボールを持ってその塁、もしくはにランナーにタッチしてください。ランナーがホームインしてしまっていたら、踏み忘れたとされるベースにタッチをすればよいです。

【解説します】
走者が進塁するときは、1塁-2塁-3塁-本塁の順序で塁に触れなければなりません。
ダイヤモンド
逆走する時はこの逆の順序で触れなければなりません。まだBチームでもお目に掛かっていませんが、ショートカットはできません。逆走する時とは、飛球が捕えられた時や、塁を踏み直す時、前の走者を追い越しそうになった時などです。塁の踏み忘れの規則として、進塁の時はもちろん、逆走の時にも適用されます。なお、ファールなどで帰塁する場合は、逆走の順序を守らなくてもかまいません。踏み忘れは、プロ野球でもごく稀に起こるプレーです。1塁ランナーの阿部選手の走塁(0分21秒あたり)に注目してください。

重ねて書きますが、重要なのはアピールプレーであることです。つまり、守備側のアピールがなければアウトになりません。塁審の立場で、「実は…」的なことを守備側チームに伝えることはしません。他人頼みでアウトが成立することはないということです。
1塁に戻る際は、2塁ベースを通過していますのでベースを踏んだ上で戻る必要があります。今回のケースでは、守備についていた阪神タイガース側からのアピールで、次の打者への1球目を投じる前に、踏み忘れた2塁へボールが転送されました。阿部選手が2塁ベース付近を駆け抜けた時、その様子を見ていた2塁塁審がアピールプレーに対するジャッジを下していますが、2塁塁審が打球を追い掛ける様なケースでは、2塁の触塁を確認する他の塁審がジャッジをします。

なお次の場合、塁の踏み直しはできないことになっています。

・後ろの走者が得点(ホームイン)した時
・ボールデッドでの進塁で踏み忘れた塁の次の塁に達した時
「ボールデッドでの進塁」とは、本塁打やエンタイトル2塁打、悪送球が場外に出た時の安全進塁権などです。

明日は、練習日和かな?

カテゴリー: 野球のルール パーマリンク