久々に球辞苑を取り上げてみます…
今回のお題は選球眼です。
向かってくるボールを横から観ながら、さらには長い棒(バット)に当てるという難しい事に取り組んでいる訳ですが、見逃せばストライクなのかどうか、これは数(経験)で身に付ける事から始めないといけないと思います。その経験を積むと、選手自身の空間認知能力が働いて、選球眼が磨かれると思います。
審判時代には、振ったバットにボールが当たるゾーンを知り、ヒットにできるコースがストライクと言ってました。ルール的な観点でストライクゾーンというのが定められているのですが、特に高低の部分は曖昧な表現です。詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
選球眼という言葉から判る通り、結局は眼の使い方だと思います。個人的には眼の使い方を知らない選手の素振りは、空振りの練習にしか映りません。選手達が言う、「ボールは良く観ています」という言葉には大人が期待する観てほしい部分と乖離があるのは事実です。スマホ・ゲーム時代の選手で失いかけている能力の一つに動体視力が挙げられます。その辺の関係性はどこかで触れるかもしれませんが、野球ができないこの時期にこんなトレーニングも良いと思います。
動体視力は他の球技でも求められるので、特に今の選手には動く物体を観る力を養う必要があると感じます。