週刊少年チャンピオンで連載されている水島新司氏の野球マンガ「ドカベン」が、完結するという告知がありました。1972年の連載開始から46年の長編マンガは、高校野球編が終了した87年に一度は完結したものの、95年に舞台をプロに移して連載が再開されました。「ドカベン」「大甲子園」「プロ野球編」「スーパースターズ編」「ドリームトーナメント編」の5編で発行された単行本は、計203巻にものぼるそうです。16年に週刊連載を終えた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の200巻を超え、コミックとしては史上最多となります。
舞台は、神奈川県の明訓高校野球部。強肩強打の山田太郎、悪球打ちの岩鬼正美、下手投げの里中智らの活躍を描いた野球ドラマは、時に山田と似たガッチリした体形の高校球児を「ドカベン」と呼ぶなど、登場キャラクターに当てはめて応援する事も多かったと思います。
こんな機会なので、印象に残るキャラクターをまとめてみます。
速球と高速フォーク・超遅球が武器でV字に切欠いた帽子が印象的な「闘将」不知火守(白新高校)
「超剛球」を投げ山田と同じあだ名ドカベンの土門剛介(横浜学院)
マントの下に重いダンベルを常時持ち鍛え抜いた剛球「砲丸投法」と強打の賀間剛介(甲府学院)
片手でホームランを打つ巨漢で怪力の雲竜大五郎(東海高校)
ゴルフスイングのような「通天閣打法」で高々と打ち上げる坂田三吉(通天閣高校)
山伏の修行を積み神通力を使う武蔵坊数馬と「八艘跳び」の義経光(弁慶高校)
犬飼三兄弟(小次郎・武蔵・知三郎)と腕を異常に長く見せるトリック投法の犬神了(土佐丸高校)
弁慶高校は、土井垣監督の下、明訓高校に唯一の黒星をつけた高校でした。
摂的には、ルールブックの盲点や安全進塁権など、このマンガを通じてルールを覚えて行ったと思います。
高校野球やプロ野球でプレイが話題に上がる時、「珍しいプレーだから」という以上に、このドカベンで同様のプレーが描かれ、そこで広く認知されたルールであるという偶然が幾つもあったそうです。野球少年・少女達には、もっと野球マンガを読んでほしいなと思います。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…