今年のフォルコンズは「打のチーム」と評されている様ですが、打率を残しているのは5名程度です。やはり、打線のつながりを考えると残り4名の奮闘に期待をしてしまうのですが、どうも当てにいくことへの意識が強い様に感じます。拙もグランド練習に顔を出すと、トスを上げることが多いのですが、何を言っているかと問われれば、とにかく「速く・強く」だけを連呼しているだけです(汗)。スイングの形は、監督やベンチスタッフにお任せして、5球連続1セットでボールを連続で打ってもらい、それをひたすら繰り返します。連続振りには(拙なりに)キチンとした目的があるのですが、それを言葉で事細かに説明しても、相手は小学生です。連続といえど空振りを避けようとボールに当てることへ必死になっている彼らにその目的を説明したところで、解ったフリで終わってしまいます。なので、スイング形も大事だと思いつつ、速く振ることだけに拘っています。これを継続していると、周りとの比較で「なぜ出来ないか」を少しずつ考える選手もでてきました。
なんでこんなことを書いているかと言いますと、実はあるネット記事(山田哲人、豪打の原点は「少林寺日本一のDNA」と「超高速ハイハイ」(Sportiva))に共感を覚えたからです。
父の知規さんがグラウンドでも家でも、山田に繰り返し言っていたのが「とにかくバットを速く振れ」ということだった。以前、山田本人から子ども時代の思い出を聞いたときも、真っ先に口にしたのが父の教えだった。
「打ち方とかじゃなくて、『とにかく速く振れ』といつも言われていました。だから、どうやって打つとかより、スイングを速くすることばかり考えていました」
小学5年ぐらいから中学3年まで、毎晩マンションの駐車場で素振り、ティーバッティングを行なった。一昨年の大ブレイクで、杉村繁コーチと取り組んだ何種類ものティーバッティングが話題になったが、すでにこの頃からバリエーションに富んだティーバッティングは山田の日課となっていた。
ボールの代わりに使っていたのは、芯を捉えなければ飛ばないバドミントンのシャトル。これを知規さんが真横やうしろから投げたり、真上から落としたりして打たせた。時にはタイミングを変え、約5メートルの位置から思い切り投げたりもした。軌道の変化や時間差に対応しようとするなかで、無駄な動きが省かれ、バットの芯をシャトルへ最短距離で持っていこうとする動きも身についた。
毎晩行っていたという、貴重なシャトル打ちの映像を見つけました。(5分26秒辺り)
この記事の中で、もう一つ興味深いコメントがあります。それは、
現在チームの会長を務める鯛島廣美氏は、「足と肩もありましたけど、これまで私が見てきた中で、中学生の段階でもっとすごい選手はいました」と前置きした上で、こう続けた。「体は細かったけど、たしかに振る力はありました。ウチはとにかくバットを振るチーム。そこで鍛えられた部分もあったと思います」
山田選手は、中学の時点ではまだトップクラスではなかったということですよね?是非、今週末から「速く振る」練習を自主練に加えてみてください。毎日続けていたら、数年後には彼を超えるバッターになっているかもしれませんよ。
さぁ、始めてみましょう〜🎶