前回の続きですが、ちょっと調べてみました。どうやら、普段の練習風景も見続けてたそうなんです。例えば、注目選手が投手なら、スカウトが注視するのは
ピッチングをしない日にどんな練習に取り組んでいるのか、試合のない日に後輩や控え選手が練習しているグランドで何をしているのか?
なんだそうです。どれだけ甲子園で注目された選手でも、自校のグランドに戻れば球拾いを当たり前の事として行い、控え選手のためにトスを上げ、グランド整備の手が足りなければ、最高学年であってもトンボ掛けをする… 以前、前橋育英高校の事を書きましたが、「チーム作りは人作り」を背中で見せられる選手、そういう選手であればトッププレーヤーの集団であるプロ野球に入ってからも自分を見失う事はないと言う判断を下すのでしょう。
ドラフト会議直前、各球団は支配下選手枠を広げるために、結果を残せなかった選手を自由契約もしくは戦力外通告を行います。今年は、読売ジャイアンツの辻内投手が1軍マウンドを経験する事なく、解雇されました。入団後故障も多かったと言われていますが、かねてよりメンタルが弱い選手と評されてました。彼の2軍寮生活の様子を伝える記事を読んだ事があるのですが、とにかく部屋が汚く整理整頓が苦手な性格だったのだとか… 辻内投手は、2005年高校生ドラフト会議でオリックスと競合の末、読売ジャイアンツがその交渉権を引き当てました。甲子園で優勝投手となり、大阪桐蔭時代はスカウトも密着したのでしょうが、さすがに普段の生活までは細かくチェック出来なかったのでしょうかね?
拙の息子も10歳になってから、毎日の朝練前にかならずパジャマを畳む事を約束し、その達成度を確認しているのですが、まだ50%程度です。「もしプロ野球選手になりたいのなら、身の回り整理整頓は絶対に必要だよ」と諭しつつ、今後の成長に期待しています。
ドラフトの話でもう一つ。今年の新人王候補に挙っている、東京ヤクルトのライアン小川投手、東北楽天の則本投手は、いずれも昨年のドラフト2位で入団した選手です。しかもこの2選手、実は横浜DeNAや阪神タイガースは、ウェバー制でヤクルトや楽天よりも先に彼らを指名できる順番(順位)だったのです。スカウトの力の差なのか、はたまたチーム方針だったのか、結論だけを言えば、実に惜しい人材を取り損ねてますね。来年の今頃はどんな結果になっているのか、楽しみではあります。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…