身長168cmの小柄なエース、東海大四の西嶋亮太投手が甲子園のマウンドで投じた「超スローカーブ」。
大会初戦で、九州国際大付との試合では「相手のリズムをくるわせよう」と計4球投げたそうです。推定時速50kmのカーブが宙に放たれます。大きな拍手と大歓声が湧く中、しなった弓のような弧を描いたボールが、ゆっくりと捕手のミットに落ちますが、残念ながら全てボールの判定でした。息子から教えてもらったのですが、甲子園の球速表示は90km以上が必要らしく、中継画面にもその球速は表示されませんでした。では、この超スローカーブを真横から観ると…
西嶋投手が投げるストレートは、130km台中盤(最高球速138km)なので、約90kmの緩急は大きな武器です。
しかし、山形中央戦7回表、1アウトランナーなし。山形中央の6番打者への初球で投じたスローボールには意味があったそうです。
「前半、コントロールを意識しすぎてフォームが小さくなってしまった。だから、仕切り直しというか、あそこで一度リセットしようと思って投げました」
とコメントしています。体の力を抜き、腕を大きく振ることで、頭の中を一度空っぽにしたかったのでしょうか?Twitterで「世の中をなめた少年になっていきそうな気がする」と発言した人もいる様ですが、回転数や最高点に達する位置を変え、少しずつピンポイントで落とすあの技術は、もっともっと賞賛されてもよいと思いました。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…