チャンスは必ず訪れる1

プロ野球界では、ドラフト&戦力外通告&FA補強&トレード、契約更改に渡る、グランド外での様々な出来事が日替わりで報道されています。この時期はストーブリーグと呼ばれ、ストーブが必要となる季節、つまりプロ野球のオフシーズンに選手や監督、チームの話題を表現しています。
学童野球チームも、12月以降は6年生に送り出しと共に、現5年生が主体となる新チーム作りに多くの時間を割くようになります。つまり、1年毎に選手の入れ替わりが、当たり前のように起きているのです。
さて、先日の日米野球最終戦をご覧になりましたか?拙は、オンタイムで観ることはできなかったのですが、スポーツニュースで菊池涼介選手のスーパープレーが紹介され、思わずYouTubeで検索してしまいました。

これまで、彼の話題を数回取り上げました。基本的なプレーだけでなく、「引き出し」の多さが魅力です。
そんな彼が頭角を現したのは、一昨年のオールスター頃です。2011年にドラフト2位で入団していますので、ルーキー・イヤーに1軍で呼ばれたのです。この時セカンドのレギュラーは、シーズン捕殺数473を記録している東出輝裕選手でした。しかし、右指を骨折してしまったため、菊池選手が代役で出場するのですが、シーズン終了までの56試合に出場し、補殺数は176を数え、守備率は.970という成績を残しました。一方、怪我から復帰した東出選手は、代打での出場機会に留まりました。先輩選手の怪我をきっかけに、レギュラーの座を奪ってしまった一例です。
同じようなケースは、ジャイアンツの内海哲也投手にも当てはまります。林昌範投手(現、横浜DeNA)というライバルがいた中、2006年シーズンにリリーフ登板で結果を残し始めた矢先、高橋尚成投手(現、横浜DeNA)の怪我による離脱で先発の機会を得て、その後ローテションから外れることなく、一気にエースの座まで上り詰めます。一方、高橋投手はその年のクローザー役だった豊田清投手が離脱したため、復帰後はリリーフに廻りシーズンを終えました。
ジャイアンツの坂本勇人選手も、2年目の開幕戦からセカンドで起用されますが、当時の二岡智宏選手が足の怪我で離脱したあとを受けて、ショートを守り始めるとその座を明け渡すことはありませんでした。一方で、二岡選手は復帰後、サードで先発メンバーに戻りますが、再び足の怪我で満足なシーズンを過ごせず、その後日本ハムにトレードに出されてしまいます。

もう一例だけ… ジャイアンツの長田昌浩選手を知らない方が圧倒的だと思いますが、彼は松井秀喜選手がメジャー移籍を発表した2002年のドラフト4巡目で指名され、当時は西岡剛選手(現、阪神タイガース)とともに「ポスト・松井稼頭央として注目されました。高校3年夏の県大会では、日米11球団のスカウトが彼のプレーに注目が集まりました。ルーキー・イヤーは、松井選手以来となる高卒新人野手の初先発・初出場を果たしますが、開幕数試合でヒットを1本も打つことができないまま2軍行きを命じられ、5年目にオリックスへトレードされるまで、1度も1軍に昇格することがなくプロ生活を終えました。

このように、9人という限られた枠の中に入るチャンスは、必ず訪れます。また、チャンスに声が掛かり、そこで結果を出した選手がレギュラーの座を掴む、という共通点があります。もし、野球の神様がいるとしたら、チームに対して(監督の知らないところで)何度も道を開けてくれているような気がするのです。
学童野球では、体調不良や家庭行事で、試合当日に欠席した場合、控え選手にとってチャンスが到来しますよね?今年のフォルコンズですと、連合組7名が不在となった9〜10月に沢山のチャンスが訪れました。こういった時に、いの一番でチャンスを与えられる選手となるよう、ぜひ頑張って欲しいと思います。印象に残るプレーができれば、次の試合でも自分の名前が呼ばれる確率は高くなると思いませんか?チャンスを得た選手に、休んだ選手の留守を預かるような気持ちなど抱かないと思うのです。できることなら自分が毎試合出場したいと思うのが、ごく普通の感情です。出番がない、チャンスがないと思う人は結構多いでしょうが、来春までは3年生も含めて、道は開いているようにも感じます。野球の神様の手によって道が開いた時、チャンスを与えてもらえる選手かどうか、そのチャンスをモノにできるような努力をしているか、是非一度自分自身に問いかけてみてください。

「次の週末までに少しでも上達したい」と考えて、平日を過ごしていますか?

以前紹介した、楽天の銀次選手は帰宅した時に、素振りをしてから家に入ったそうです。(7分1秒あたりです)

毎週末の練習や試合に送り出してもらえている環境は、みんな一緒です。異なるとすれば、平日における習い事の数でしょうか?しかし、幾ら何でも自主練が全くできないような、分刻みの生活は送っていないハズです… 「勉強や宿題に多くの時間を割きなさい」と言われても、しっかりTVは観るでしょうし、ゲームする時間は与えてもらっていると思います。この時にストレッチをしながら、ボールを握りながらと工夫することはできますよね?お父さんの帰りが遅いからとか、キャッチボールをする相手と予定がナカナカ合わないからとか、素振りするスペースがないというのであれば、どうすれば、次の週末までに少しでも上達できるかを監督・ベンチスタッフに相談してみてください。自分の言葉でその時の事情を伝えれば、その選手に合った自主練メニューを真剣に考えてくれると思います。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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