振りきる大切さ

SNSの中で、Instagramを利用する事は殆どないのですが、ある選手について調べていたら、彼の投稿サイトに辿り着いてしまいました。その選手とは、2012年に打撃三冠王を達成した、ミゲル・カブレラ選手です。彼のInstagramに、ある野球少年達のバッティングシーンがアップされていました。スペイン語で書かれた投稿文を訳してみる限り、彼のお子さんではなく、偶然居合わせた小さな野球選手だった様です。

Este niño me dejo loco ✅ que fenómeno 💪

Miguel Cabreraさん(@miggy24)がシェアした投稿 –

小学生でしょうか? とにかく、身体全体で振りきっているところは、観ていて本当に気持ちが良いです。個人的な考えですが、小学生が野球を始めるキッカケというのは、ボールを遠くに飛ばしたいという欲求から来ていると思います。誰でも、ホームランを打ちたいと思う筈です。

打球音の違い2

この少年達があれだけ振っているのですから、低学年の内から沢山スイングして振る体力を付けなければと感じました。どうしても、スイングの形に目が行きがちですし、クセが付く前に治したいという衝動に駆られるのも理解します。ですが、中学野球に進んだ息子をが、そこでの指導によって大きく変わったと知ってからは、余程の事がない限り、形に拘わらない様になりました。最近では、当て勘が少しでも身に付いて来たなと感じた小学生へは、まず振り切る事をお願いしています。バッターボックスで見逃し三振をする位なら、空振りで良いのです。その空振りが全身を使って振る事が大事な技術の1つだと考えます。いきなり全身を使って振ってとお願いして、できる事ではないからです。振ってみないと、ストライクゾーンも打てるコースがどこなのかを体感する事ができません。下半身や体幹がまだ弱い内は、手打ちになってしまうかもしれません。それでも、目一杯振る事を主眼に置くと、多少時間は掛かるかもしれませんが、腕だけでなく全身を使う必要性を自然に覚えると思うのです。

明日も低学年チームの手伝いがありますが、フラフラになる位振ってもらおうかなと考えています…

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練習通り

試合中の緊迫した場面で自分の守っている所に打球が飛んできた時、大事に行こうとする選手、後ろにボールを逸してはいけまいと捕る事よりも止めに行く選手がいます。そんな彼らを観ていると、人一倍エラーも犯しやすい選手に映ります。気持ちの問題という意見も理解します。その一方で、あのプレイは本当に練習通りだったのかと、素朴な疑問が浮かびます。慎重に捕ろうとする時は、決まっていつもと違う動きをしています。

ステップや形を身体に染み込ませ、沢山のノックを受けて行く中で、守備力は向上します。練習通りの捕り方でエラーをしてしまったのであれば、致し方ありません。次は必ず捕れる様に、いつも(100%)できる様に練習を積み重ねていけば良いと思います。
低学年の選手と過ごしていると、そもそも試合慣れしていないので、練習をこなす事に慣れてしまっていると気付かされます。

練習を試合で起こるプレイ再生の場に結び付けていく上で、走塁/スライディング/バント/バッティング/キャッチボール/トスなどが、全て試合でのプレイに繋がるという意識を、少しずつ持ってもらう必要があります。また、試合そのものが常に緊迫する場所なのであれば、練習や準備の段階から試合の雰囲気に近づける事で、緊張感も持続する様になりますし、気持ちも馴染んでいくのではと考えます。
イチロー選手も言ってました。

「ようするに“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね」

練習をしていないプレイの不出来を責める事はできません。だから、試合中の選手に向かって「練習通り」と言えるのは、指導する側がただ投げたりノックをこなすだけに終わらず、練習の目的を共有しながら、質を上げて量も増やす工夫を繰り返した上で、ようやく大人が掛けられる言葉だと感じます。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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