ランナーとの接触8

過去、ランナーとの接触をシリーズ化してまとめていたのですが(汗)、ピッチャーのグラブを弾いた打球にランナーが当たる場合について、再考してみます。
打球が一度野手(投手)のグラブに触れた後でも、そのランナーの後ろで守る内野手が捕球体勢に入っていると、ランナーに打球が当たった時点で守備妨害が適用される例を示しました。

ランナーとの接触7

先日の阪神 vs. 巨人戦で起きたプレイをご覧ください。

このケースでは、まず阪神タイガース石崎剛投手のグラブに打球が触れた後に、ランナーの重信慎之介選手のお尻に当たりました。この時、ショートとセカンドを守る内野手は捕球体勢には入っていなかったため、守備妨害が適用されなかったと想像されます。
2塁塁審は、ボールの行方と共に、内野手のグラブにボールが触れたのか、ランナーに触れた際に別の内野手が捕球体勢に入っていたのかをしっかり見届ける必要があります。

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スイングと死球

先日、学童チームのお父さんコーチ達と反省会と称した飲み会に参加した際、とあるルールについて質問を受けました。

「スイングしに行ったボールが手に当たって、ピッチャーフライになった場合、アウトの判定は正しいのか?」

そもそも、手に当たったのでボールデッド、そしてスイングしてバットに当たっていないので、空振り(ストライク)と球審には判定して欲しかったのですが、嘆いても仕方がありません。この場を借りて、整理しておきます。
似た様なプレイが、ごく最近にプロ野球の試合でも起きてました。

中日ドラゴンズのアレックス・ゲレーロ選手のケースでは、0ボールストライクからの投球に対して、スイングを試みましたがボールが肩に直撃し、ファールゾーンに転がっていきました。治療のため一旦ベンチに下がった後、代打の松井佑介選手がバッターボックスに入った時、ボールカウントは0ボールストライクと表示されています。

もし2ストライク後に、このプレイが起こった場合は空振り三振となります。
このケースでは、以前に一度触れています。

死球から三振に

スイングしたにも関わらず、バットにボールが当たらなかった場合は、フェア・ファールゾーンのいずれの場所にボールが転がってもボールデッドになります。
このプレイに併せて、塁上にいるランナーが盗塁を企てていた場合は、元の塁に戻る必要があります。

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