ハーフスイング

2017年のプロ野球日本シリーズは、激闘の末、福岡ソフトバンクホークスのサヨナラ勝ちによって幕を閉じました。
微妙な判定を巡り、ビデオ判定に持ち込まれ、アウトからセーフに覆るシーンも記憶に新しいと思います。
今回は、ハーフスイングについて考えてみます。一般的には、投球後にバットを振る動作を途中で止めることをハーフスイングと表現します。英語では “checked swing” と呼ばれてきましたが、近年では “Half Swing” に改められる傾向だそうです。さて、日本シリーズでも観られたハーフスイングですが、スイング・ノースイングのどちらに見えるでしょうか?

公認野球規則では、ハーフスイングが空振り(スイング)になるかどうか、またどこまでバットを振ったら空振りとなるかといったことに対する明確な定義はありません。そのため、空振りがあったか否かの判定は、審判に委ねられています。統計上、打者の手首が返っていればスイング(ストライク)とされている様ですが、それでも手首が捻った程度でハーフスイングを取る判定や、手首が明らかに返っていてもスイングを取らない判定もあり、最終的には個々の審判の判断に委ねられているのが実情です。
球審はストライクかボールかを判定しますが、ハーフスイングの場合には塁審に対しスイングしたかどうかの判定を委ねることができます。また、ハーフスイングの際に球審が「振っていない」と判断しボールを宣告した場合に限り、捕手または守備側の監督によって、塁審にアドバイスを求めるよう球審に要請することができます。もし、この要請を受けた場合、球審は塁審にその裁定を確認(一任)しなければなりません。
左打者の場合は3塁塁審右打者の場合は1塁塁審がその担当を担います。それぞれの塁審は、打者が振ったと判断すればアウトと同様の右拳を上げるジェスチャーを行い「イエススイング」または「Yes, he went」と宣告し、振っていないと判断すれば両手を水平に広げセーフと同様のジェスチャーを行い「ノースイング」または「No, he didn’t go」と宣告します。なお、この間はボールインプレイのままですので、ボールを持っている選手、特にキャッチャーは塁審のジャッジだけでなく、ランナーの動きにも注意を払う必要がありますね。

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ヘッドスライディング

学童野球では、1塁ベースへ駆け込む際のヘッドスライディングを禁止しています。
野手からファーストへ送球が逸れる可能性が高く、スライディングするランナーの手を踏みつけてしまう恐れがある事から、怪我防止が目的です。
ですが、高校野球でその試合の最後のランナーは、必ずヘッドスライディングをしています。
土浦一高、取手二高、常総学院で監督を歴任した木内幸男氏は、「甲子園では手から滑れ」と提唱している事を、ネットの記事で見つけました。

「夏は高校生用に砂を多くするから非常に砂っぽいグラウンドになる。最初に水をたっぷりまいて、固まって乾いた状態の時に足から滑ると、タイミングはセーフなんだが、スパイクと塁の間に砂が入ってアウトになることが多い。なんであれがアウトなんだと思って映像を確認すると、砂の影響で文句なくアウトだと分かるんだよね。そういうことが起きるから、甲子園では手から滑るしかない。足から入るとアウトになる確率がうんと高い」

そうは言っても、甲子園で野球ができる選手はほんの一握りです。では、ヘッドスライディングは駆け抜けよりも速く1塁ベースに到達できるのでしょうか?そんな疑問を検証した動画コチラです。
1分12秒辺りから、駆け抜けとスライディングの比較映像がその結果を教えてくれます。

全ての走塁がトップスピードに乗っているのであれば、同じランナーの比較からある程度参考にはなりそうです。
小学生選手に対しては、ヘッドスライディングよりも、まず駆け抜けに対する誤解を抱かせない様にするところからだと思います。

駆け抜けへの誤解

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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